排水管清掃やグリストラップ清掃のご相談で出てくる言葉を、現場で使っている意味のまま説明します。専門用語をそのまま並べるのではなく、「なぜそれが詰まりや臭いにつながるのか」までを一続きで書いています。

グリストラップとは

読み:グリストラップ

厨房の排水から油分と食材カスを分離して、下水道へ流す前にためておく装置です。

グリストラップとは、厨房の排水に含まれる油分(グリス)や食材カスを、下水道へ流す前に分離してためておく装置です。日本語では「油脂分阻集器(ゆしぶんそしゅうき)」と呼ばれます。

多くは厨房の床下に埋め込まれていて、内部は3つの部分に分かれています。入口のバスケット(かご)で食材カスを受け止め、次の沈殿槽で重い汚泥を沈め、水面に浮いた油分をためます。最後のトラップ管から、比較的きれいな中間層の水だけが下水道へ流れていく仕組みです。

油分と汚泥はたまり続けるため、取り除かないと分離する力が落ちて、油がそのまま排水管へ流れていきます。これが排水管の詰まりや臭いの出発点になります。

けん化とは

読み:けんか

油脂が洗剤などのアルカリ成分と反応して、固い石けん状の物質に変わる現象です。

けん化とは、油脂がアルカリ性の成分と反応して、石けんに近い物質へ変わる化学反応です。厨房では洗剤に含まれるアルカリ成分と油が混ざるため、排水管の中でこの反応が起こります。

問題は、できあがった物質が固く、管の内壁に強く張り付くことです。冷えた油がそのまま固まった状態よりも落としにくく、水を流すだけでは取れません。こすっても崩れにくいため、高い圧力の水で削り落とす必要があります。

「清掃したのに、しばらくすると同じ場所で詰まる」という症状は、このけん化した層が残っていることが原因の場合があります。

排水管の高圧洗浄とは

読み:はいすいかんのこうあつせんじょう

専用のホースとノズルから高い圧力の水を出し、排水管の内壁の汚れを削り落とす作業です。

排水管の高圧洗浄とは、専用のホースの先に付けたノズルから高い圧力の水を噴き出させ、排水管の内壁に付いた油脂汚れ・ぬめり・堆積物を削り落とす作業です。

ノズルは後ろ向きにも水を出す形になっていて、その反動でホースが管の奥へ進んでいきます。そのため管を分解せずに、内側だけを洗えるのが特徴です。厨房や店舗の排水管清掃で最も広く使われる方法です。

薬剤を流し込む方法と違い、付着した層を物理的に落とすため、けん化して固くなった汚れにも対応できます。

排水枡(ます)とは

読み:はいすいます

排水管の途中に設けられた、点検と清掃のための箱です。屋外の地面にフタがあります。

排水枡とは、排水管の途中に設けられた点検・清掃用の箱です。屋外の地面に丸や四角のフタがある形が多く、管が合流する場所や、向きが変わる曲がり角に置かれています。

詰まりが起きたとき、まずこのフタを開けて水の流れを見ると、詰まっているのが建物側なのか、本管側なのかを絞り込めます。枡の中に水がたまっていれば、そこより先で詰まっていると判断できます。

ご相談のときに枡の位置が分かると、現場での確認が早く済みます。

封水(ふうすい)とは

読み:ふうすい

排水口の下のU字部分にたまっている水です。下水の臭いや虫が上がるのを防いでいます。

封水とは、排水口の下にあるU字形やS字形の部分(トラップ)にたまっている水のことです。この水がフタの役割をして、下水管側の臭いや虫が室内に上がってくるのを防いでいます

長く使っていない排水口では、たまっていた水が蒸発して封水が切れることがあります。そうなると臭いを止めるものが無くなるため、「使っていない排水口から臭う」という症状につながります。

臭いのご相談では、排水管の汚れと合わせて、この封水が残っているかも確認します。

排水管清掃作業監督者とは

読み:はいすいかんせいそうさぎょうかんとくしゃ

建築物衛生法にもとづく講習を修了した者に与えられる資格で、排水管清掃作業の監督を行います。

排水管清掃作業監督者とは、「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」(建築物衛生法)に関わる講習を修了した者に与えられる資格です。

建築物排水管清掃業として都道府県知事の登録を受けるためには、この資格を持つ監督者を置くことが要件になっています。作業の計画を立て、清掃が適切に行われるよう監督する役割です。

株式会社エフ・エフはこの資格を保有しており、現場ごとの作業内容の判断に活かしています。

酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者とは

読み:さんそけつぼう・りゅうかすいそきけんさぎょうしゅにんしゃ

労働安全衛生法にもとづく技能講習を修了した者の資格です。酸素が薄い場所や硫化水素が出るおそれのある場所での作業を管理します。

酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者とは、労働安全衛生法にもとづく技能講習を修了した者に与えられる資格です。

排水槽やマンホールの内部など、酸素が薄くなったり硫化水素が発生するおそれのある場所で作業するときは、作業主任者を選任して、酸素の濃度の測定や換気、作業員の安全確認を行うことが義務づけられています。

排水設備の作業は、外から見えない場所に入る作業が含まれます。株式会社エフ・エフはこの資格を保有し、安全確認を行ったうえで作業しています。

用語が出てくるページ

用語が分からない状態でのご相談で構いません

「どこが詰まっているか分からない」「何を伝えればいいか分からない」という段階でも、こちらから順番にお聞きします。専門用語を覚えていただく必要はありません。

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